だんだん寒くなってきましたが皆さんお変わりありませんでしょうか。
早いもので今年も後残りわずかとなってきました。HIROKIM STOREがどうにか運営を継続できているのは皆様のおかげと思っています。ありがとうございます。
うちがなくなるとフィリピン関連の小売店はもう闇にまぎれるというか、一般の人が見かけることも少なくなるのではないかと思いますが。
フィリピン人の散らばりのむずかしさ
日本では外国人の受け入れに積極的な地域を除けば、フィリピン関連の小売店などは軒並み縮小傾向があり厳しい状況が続いています。HIROKIM STOREでは配布しているフィリピンダイジェストによれば各外国人の分布の上位5位までの地域は図のようになっているようです。
日本は朝鮮人と中国人・ベトナム人などが好きなのか、フィリピン人はさほど多くありません。外国人の犯罪件数も後からやってきたベトナム人が圧倒的という感じです。
東京はフィリピン人が多いとはいえ居住地域は東京の外周に散っている感じです。家賃の問題で、中心部にはすめません。
また一箇所に大量のフィリピン人がいるという状況がないために売り上げが確保できずに小売店がつぶれていく感じとなっています。日本での生活年数と経済状況にもよりますが購入金額も以前より少なくなっています。日本のもので済ませるフィリピン人も多いというのが実情です。
海外への販売・言語
さてHIROKIM STOREでは海外のフィリピン人からの注文も増え始めています。国際発送がここ数年増えてきています。フィリピン人は世界中にいますので、日本国内がだめなら世界に目を向けていくのもひとつの手です。
そこの障壁となるのが言語です。HIROKIM STOREは昔から日本語と英語の2重の手間をかけてきました。日本人が英語だとわからないことが多いからですが、昔から英語のみにしたいという意見はありました。フィリピン人がオンラインショッピングを当たり前にするようになった今、日本人に頼んでオンラインで買ってもらうという人が少なくなりましたので日本語を提供する意味は薄れてきました。
ただ日本人の利用者も増えているのも事実です。
また国内の人よりも海外の人にクレジットカードで決済をしてもらう利点のほうが多いのですが、日本語では彼らは利用できません。日本人のクレジットカード利用率が低いので、このまま低いのであれば、これは検討部分です。
スタッフの確保の問題
我々は日本に拠点を置いているので、スタッフには高いスキルが要求されます。日本語と英語とフィリピン語はすべて扱えなければなりません。また数学力や会話力、確かな人間性も必要です。そんなスキルのあるスタッフは簡単には出会えません。口が軽かったり、うわさ好きだったり、自慢好きだったりと、われわれの基準を満たさない人はその段階で論外です。
hirokim houseの基準はきびしいので、それをクリアする人は何年に一度会えるかどうかということになってきます。スキルがもともと高いので少人数でもこなせてしまうのですが、離職者がでると大変なことになります。ちなみに徹底的にHIROKIM STOREで教え込まれた離職者は、次の職場で大変重宝されるようです。それはそうでしょう。
また巡回の販売配達スタッフも能力が必要です。錦糸町・上野・新宿・小岩などの水商売の朝鮮人や中国人、バングラディシュ人・ナイジェリア人などがたむろする治安状況の悪い繁華街を回るスタッフと世田谷や神奈川などののんびりした地域を巡回するスタッフには求められる能力が異なります。
売上金を安全に持ち帰らなければなりません。日本の法律や警察など役に立たないことのほうが多いのが実情です。外国人10人に囲まれた状況で、警察に電話かけることなどできません。治安の悪い地域ではそういう地域で動けるスタッフが担当します。そういう地域で働いているフィリピン人にもHIROKIM STOREは確実に商品を届けるというのは昔から変わらない在り方です。
我々は現場で起こることを想定しながら安全に運営を行なえるように各地域の情報を収集しています。
輸入の問題
近年の輸入を取り巻く状況も、追い討ちをかけています。輸入できたものができなくなるということが多く、商品の在庫にも影響がでています。あらゆる手を尽くしていますが、欠品が多くこれも対策を急がなければなりません。思いとは裏腹に改善しない状況。国際的な情勢も影響しますので、難しいことも多くあります。
あと数ヶ月で2019年が訪れます。日本人相手の商売よりも難しいのは明らかですが、スタッフみんなで少しずつ課題をクリアしていければと日々思っています。
至らない点も多いのですが今後ともHIROKIM STOREをよろしくお願い致します。